ここでは今までお受け致しましたアンプ修理の中から修理事例としていくつかご紹介させて頂きます。
ご依頼時のご参考等にして頂ければ幸いです。


MARSHALL JCM900ヘッド修理:
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、当店はリハーサル、レコーディングスタジオ、ライブホールを併設しており、当然スタジオ、ホール内のアンプのメンテナンスも日々行っています。当店スタジオ内にありますJCM900ヘッドのPREAMPボリュームを上げると音が大小したり途切れたりといった症状が有り、ポット及び基板をチェックしたところ、コントロール基板の半田割れによるものだと判明しました。この機種はポットの脚が基板に直接付いているタイプで、一番動かす箇所なのでどうしても基板が割れてしまう事が多いです。配線で基板と繋いでしまおうかとも思ったのですが、スタジオも入っていたのでひとまず半田をしっかりと盛り直しナット類も緩みが無いようにきっちりと締めて対応しました。また、初段のプリ管も少しノイズが出ていたので、GROOVE TUBE 12AX7R3に交換しました。

DIEZEL HERBERT 真空管交換及びバイアス調整(EL34から6L6へ変更):
最近のハイゲインアンプの中でも非常に人気が高まっているDIEZEL社ですが、今回HERBERTの真空管交換のご依頼を頂きました。EL34仕様から6L6仕様への変更の場合、ただ入れ替えただけではバイアスが適正ではない為、バイアス調整は必須です。真空管はGROOVE TUBE GT6L6Sを使用しました。人気があるというのも頷ける素晴らしいサウンドで、全てのチャンネルで使えるサウンドを作り出す事ができ、クリーンチャンネルも最近のハイゲインアンプでありがちなペラペラな感じも無く、ミッドカットやブースト等の機能もかなり有効に使える非常に優れたアンプだと感じました。出力管をGROOVE TUBE 6L6Sにした事により、クリーントーンの艶と深みが増し、歪みチャンネルのサウンドも引き締まった図太いサウンドになりました。

FENDER TWEED PRO AMP修理:
元々商品用として海外より輸入した物で、まったく音の出ない状態で内部も酷い状態でした。このような事は滅多に無いのですが、全般組み直す事となりました。基板を取り外し全て洗浄し不良コンデンサー類を交換、電源ケーブル、スピーカーも元々付いていた物が不良だった為、たまたま当店にあったJBL E130を取り付けました。最終的に波形テストを行ったところA級動作である事を確認しました。全般組み終わり音を出してみました所、極上のツイードトーンで正直ここまでになるとは思っておらず、うれしい誤算でした。常連のお客様に試して頂きました所、非常に気に入ってくださり即ご売約となりました。

MATCHLESS DC-30修理:
出力管の不良により音の出ない状態でした。出力管をGROOVE TUBE/EL84Sに交換、CH1のヴォリュームにガリが有り、通常のクリーニングでも取れなかったので、ポット分解にてクリーニングしました。サウンドは本当に素晴らしく艶の有る甘いトーンでした。素晴らしいアンプです。

GUYATONE FLIP修理:
出力管にほとんどバイアスが流れておらず、調整し通常ぐらいの値にしました。他不良の抵抗を交換し、基板半田補強、ポット、ジャック類全般クリーニングを行いました。スピーカーケーブルも定番BELDEN9497に交換しています。クリーン、歪みチャンネル共に艶、甘みの有るサウンドになりました。YAMAHA F-100やこちらのFLIPもそうですが、この時代の国産のアンプは本当に良い物が多く、当店にもエフェクター等の試奏用でF-100がありますが今のアンプでは得がたいものがあり、大変重宝しています。こちらのアンプも貴重な一台だと思います。

ORANGE AD30R修理:
ポット類にガリが有り全般クリーニング。プリ管2本がハウリング、1本異音がしていた為3本共GROOVE TUBE GT12AX7/R3に交換しました。出力管も振動音を拾ってしまう為GROOVE TUBE GTEL84Sに交換しました。他リバーブの接触不良等もあり全般メンテナンスしました。当店にも商品としてORANGEやMATAMP、GREEN AMP等何点か取り扱ったことがありますが、どれも非常に個性の強いアンプで自分はその煙たいサウンドが本当に好きです。いつか所有してみたいといつも思います。今回修理のご依頼を頂いたこちらのアンプも非常に上品で甘みのあるサウンドでありながらオレンジアンプ特有の煙たさも持っており、素晴らしいサウンドになりました。
FENDER TWIN RIVERB(銀パネ)修理:
ブラックパネルからシルバーパネルに移行したばかりの1968年製TWIN REVERB(マスターVOL無し)です。音にビリつきがある等の症状でチェックしたところスピーカーJBL D120Fが2本共だめになっていました。スピーカーの名機ですので何とか修理できないかと思案しましたが、1本はボイスコイルの断線、もう一本もコーン紙の不良という事で入れ替えた方が得策かと判断し現行のJENSEN C12Nに交換しました。他出力管をGROOVE TUBE GT6L6R、スピーカーケーブルをBELDEN9497に交換、電源ケーブルも交換し、内部も基板やソケット周りを半田補強しました。このぐらいの年月を経るとやはり半田や配線の劣化から接触不良等を起こすケースが多く、この辺りは特に念を入れてチェックしています。完全に実用可能な状態にメンテナンスされました。サウンドはやはりブラックフェイス期の物に非常に近く、反応の良い艶のあるクリーントーンはスピーカー、真空管を入れ替えても健在です。サウンドが元気になりました。
MARSHALL 1987X改造:
元々背面についていたマスターヴォリューム2つを前面に取り付けそのマスターヴォリュームが取り付いていた場所にパッシブSEND/RETURNを増設するという改造です。前面のヴォリューム2つをきれいに収める場所がインプットジャックの場所しか無く、お客様が普段チャンネルをリンクさせてご使用になるとのことでしたので、内部でチャンネルをリンクさせています。ギターからのインプット1つのみでTREBLEとNORMALヴォリューム2つが操作できるという仕様です。パッシブのSEND/RETURNはインピーダンスの関係でラックエフェクター等IN/OUTのヴォリュームが可変できるタイプでないと、通常の音にはなりません。フットタイプのコンパクトエフェクターなどをかませたい場合は、アンプ内にチューブまたはラインバッファー回路を組み込む必要があります。もしSEND/RETURN回路増設をお考えのお客様がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
MARSHALL JCM800( コンボ、ヘッド)修理:
2台共大学の軽音サークルさんからご依頼を頂きました。当店にもリハーサルスタジオがあり、毎日色々なお客様にご利用頂いておりますが、こういった色々な方が使用する環境にあるアンプというのは、まず”長持ちする”ようにということが重要ですね!当店では日頃のノウハウから真空管アンプを少しでも長持ちさせるような修理を行っておりますので、是非サークル関係でお使いの方、スタジオ様等お問い合わせ頂ければ幸いです。

JCM800の2つ穴ヘッドはバイアスが全く流れていない、という状態だったのですが、修理後鳴らしてみると本当に良い音でした。

MARSHALL JCM SLASH修理:
ONにするとバリバリいってしまうという症状でした。こんなときはまず出力管が怪しいです。結局出力管及び抵抗に不良箇所があり交換、他ジャック交換、全般クリーニング等を行いました。

SLASHの音が出てます。
FENDER SUPER CHAMPオーバーホール:
こちらのアンプは当店に来た時点でスピーカーも入っておらず、
スピーカーケーブル等も含めまして全般オーバーホールを行いました。
出力管はGROOVE TUBE 6V6Rに交換、リバーブ管12AT7も
ヒーターが断線していた為、交換しました。
また、このアンプはギターアンプでは今ではなかなか入手が難しい3重3極管(6C10)を使っており、NIBのEi/6C10を取り寄せて対応しました。
スピーカーアウトは加工を施しジャック式にして、スピーカーケーブルを脱着できるような仕様となっております。スピーカーケーブルは現行の配線ではFENDER系アンプとの相性がぴか一のBELDEN9497、スピーカーも定番JENSENアルニコP10Rを使用しました。この時期のリベラ製作のアンプは非常に音には定評がありますが、より中低域の輪郭がはっきりとした素晴らしいサウンドになったのではないかと思います。電源コネクター部のみMARINCO製の物に交換しております。


ORANGE OR-120修理:
ライブ中に突然音が出なくなったという症状のオレンジアンプです。
出力管SG電源断線の為半田補強、ワイヤリング補修、補強
出力管バイアス測定
プリ管GAIN及びノイズチェック、ハムバランサーチェック、調整
内部ジャック類全般半田補強
他ボリューム、トーンポット、ジャック類クリーニング等々
Hughes&Kettner TRIAMPバイアスチェック他点検、修理:
Pre管GAINポリフォニックノイズ点検
出力管バイアス測定→アンバランスの為、
GROOVE TUBE GT-E34LS/QTに交換
バイアス調整、内部基板半田補強、補修
他ボリューム、トーンポット、ジャック類クリーニング

最近のマーシャルやブギーなどのハイゲインアンプとはまた一味違った歪み加減で
ゲインを上げても太く芯のある素晴らしいサウンドになりました。
FENDER HOT ROD DELUXEオーバーホール:
出力管を叩くとスピーカーからノイズ(ブリブリ音)
が出る為、出力管交換(GROOVE TUBE GT-6L6GE/DT)、バイアス調整
*どのような真空管アンプでも上記の様な症状が出る場合は
寿命の場合が多いので、交換の目安にして頂ければと思います。
PRE管GAINチェック、他ジャック、ボリューム類全般クリーニング、
内部回路点検、基板補修、補強


今回交換したGROOVE TUBEの6L6GEはその名の通り昔GE(ジェネラルエレクトリック)社
で製造されていたものと同様の機械、スペックで作られた復刻モデルで、
サウンドは現代管の中でも非常にヴィンテージの物に近く、
ウォームで甘みのある出音に仕上がりました。
FENDER CONCERTオーバーホール、電源ケーブル交換:
出力波形、出力測定、各部電気系統、回路チェック
電源部高圧回路電解容量抜けの為交換
出力管交換(GROOVE TUBE/6L6R)
バイアス及びバランス調整
プリ管GAINチェック及び脚クリーニング
他ボリューム、トーンポット、ジャック類クリーニング
電源ケーブルをBELDEN ACケーブルに交換
本来の音に蘇りました。
ORANGE(MATAMP)修理(電源入らず他オーバーホール):
古いアンプの為出力管ソケットの金属(半田接触)部分が酸化してしまい、
接触不良等を起こしてしまっていました。再半田及び研磨にて補修、補強致しました。
他ACスイッチ、INPUTジャック2個接触不良の為交換
出力管交換(GROOVE TUBE/GT-EL34R2)
バイアス及びバランス調整
プリ管GAINチェック及び脚クリーニング
他ボリューム、トーンポット、セレクター、ジャック類クリーニング

出力波形、出力測定、各部電気系統、回路チェック等々


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